お彼岸のこと。
ぴりりとつめたい春のお彼岸の日のこと。
ばあちゃんの一周忌があり、
お坊さんにお経をあげてもらって、お墓参りをして
家族みんなでご飯を食べました。
お経はいくつになってもたいくつなものですね。
そこに意味があっても、なくても、
慌ただしい日々を生きるわたしたちには
ちょっとだけそういうエッセンスが
必要なときがあるのかもしれません。
お盆やお彼岸には ご先祖さまが帰ってくるというけれど
個人的には いつもそばに居るように感じるのは、
ぽつねんと旅をしているときや
美しい景色をみたとき、
日常のふとした場面で
守られているなあと感じることがあるからです。
ほんとうはいつもそばにいて、
こういう特別な日には
こちら側のアンテナの精度がすこし増すのかもしれないし、
体系的な儀式をとおして
目に見えない世界を許容する雰囲気が生まれ易くなるのかもしれないし、
そのどちらにしても
みんながおおらかな空気を纏っています。
その時はだれも気に留めなかったけれど
一周忌のお経と、お坊さんの雑談を聴きながら
「ガラガラ」と扉が開く気配に
皆んなの視線が玄関へ向かう場面が数回。
その後 各々の車でお墓へ向かうときには、
父と母と姉が乗り込んた車の
シートベルトサインが鳴り止まないので、
だれもいない(ように見える)二席分もシートベルトを締めて
お寺へ出かけました。
あとになって、みんなでオードブルを囲みながら
答え合わせをするみたいに
「じいちゃんばあちゃん来てたね」と
話をしました。
