戦争しない。



 







風が、ちょうどタオルケットくらいの温度です。

伸びた前髪がまぶたを撫でるので眠くなる。

あたたかいというだけで

こんなに体がゆるむんだ〜と思い出して、

みんながあたたかいところに居てほしいとぼんやり想います。




みかんを食べたり、

パンを焼いたり、

カレーを作ったり、

今月は選挙があったこともあり

昨年の旅で立ち寄った徳島での日々を思い返しながら、

また、

ゆるやかにぜつぼうしながら、

友だちにお手紙を書いたりして過ごしていました。



日本シリーズの中継を見ながら夕飯を食べたこと、

手巻き寿司に入っていた焼いたお揚げのおいしかったこと、

瞑想のこと、

政治のことや、そこに漂うきな臭さのこと。


なにが正しくてそうでないかは

だれにとってもちがうから

どこかに線を引くのはとてもむずかしいことですが、

だからといって

考えることをやめたくないと思っています。

わたしたちも、私たちの内側も

絵の具が混じり合うようなようなグラデーションで出来ていて、

だれもがマジョリティにもマイノリティにもなり得る。

ただ流されていくことや

意味がないと投げ出すこと、

無関心に過ぎていく事ごとは

いつか自分が当事者としてそこに立つときに見える

周りの景色そのものだと思うからです。



鮎子さんとは、その色合いが似ているような気がして、

遠く離れたもうひとつの港町に

そのひとがいるというだけで励まされる。




十数年前、大好きだった行きつけの喫茶店で

広島に落とされた原爆の残り火を見ました。

揺らめく蝋燭の灯を囲んで話をした。

いまここに在る

何の変哲もない毎日は、

だれかの潰えた未来や、願いの先に在るものだ。