わたしの置き場。

 




この秋もさまざま

尊い出会いがたくさんあって、

やりたいことや行きたい場所が

両手にあふれています。

身体がひとつしかないことが

時々まどろこしく感じるほどで、

出会ってしまった優しいひとたちが

今日も笑っていてくれたらいたらいいなと密かに想っています。



そんなふうに

あの人やこの人を想い浮かべるとき、

ああやっぱりこの身体はひとつきりなんだということを

あらためて思い出します。



だれもがひとつきりの身体で

ひとつきりの瞬間を生きているのだなとおもうと、

心の焦点が  いまいちど "ここ" へ立ち帰るような、

何気ない日常への尊さが増します。



わたしはわたしの置き場を

いつもひとつだけ選ばなければならないけれど、


わたしをどこに置いたとしても、

すべての大切なひとたちとの時間が

この体温に含まれている。

そんなふうに感じます。


しあわせでいてほしいと想う人たちが

心のなかに居ることは

とても心づよいものです。