はみだしている。

 













ピンポンをおして

ドアを開けると、

もうすぐそこの廊下まで

好きの気持ちがはみだしている。


図書館みたいにびっしりと、

且つとてもうつくしく整列した本たちは

まるで、物知りで静謐な そのひとそのものです。




ご夫婦揃って本がだいすきで、

時間をかけて集めてきた書冊を

少しずつ 手放すプロセスにはいり、

よかったら 持っていきませんかということで

生徒さんのお家におじゃましました。




本の整理は

精神的にも、肉体的にも

ほねのおれる作業だということをよく知っています。

「好き」を集めた本棚には

みっちりと愛が詰まっているうえ、

紙は集まるとめちゃくちゃ重たいからです。




生まれた数字ははなれているけれど、

十年来の大切なヨガの友だちであり

絶妙に好みが似ているところがあって、

わぁっとおもっているうちに

連れて帰るのが段ボール三箱分になりました。



それとはべつに

図鑑ほどの厚みとおおきさの

日本美術の本が計三十二冊。


大判カラーでとても贅沢な仕様になっており、

原始美術から近代まで

時間を忘れて眺めていられる素晴らしい本です。

図鑑のようで色がたいへんうつくしく

たくさんのひとにみていただきたい気持ちで

自分の本棚の整理もはじめました。


冒頭の写真は大好きな百済観音です。






いつかのおかあさんの花壇。




あしたは新月ですね。

久しぶりにゆっくり坐れたら。




なかなか気に入ったものがなく、

妥協できずにいたコート掛けを

先日古道具店で見つけてようやく迎え入れました。

ほくほくした気持ちです。

玄関にご用意しておりますので、

お使いいただけたらうれしいです💐





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