網戸一枚隔てたところで、
虫たちが
来たる秋を謡っています。
瞑想のお仲間が泊まりに来てくれたのは先週のことです。
ずっと会いたいと思っていた人たちが
この食卓に会しているのを
夢みたいだなぁと思って眺めていました。
わたしは、人付き合いの瞬発力がないことを
どこか自分の引け目のように思ってきましたが、
こんなあたたかさやあんなやさしさに出会うとき、
こんな自分でもまあいいかと思えて
胸がゆるみます。
彰さんの目尻にいつもやさしさが滲んでいる。
洋子さんのぴかぴかのお肌も、明け透けなところもすき。
八ヶ月ものインド旅から戻った雄一郎さんのまなざしは
深くて、吸い込まれそうだ。
となりにいることに気概がない、
あたたかいひとたち。
すべては根っこのところで
とどこおりなく繋がっていると
思い出させるような。
この日は
波のつぶのように
生まれては消え去るきらきらした笑い声を、
そのやわらかさといさぎよい無常さを、
夜おそくまで眺めていました。