それぞれの。





 


あたたかさとつめたさの

境目に立っています。

身体は

よたつきながらも健気に春へ向かい、

コロナも収束へと向かうなか

3年ぶりに地元のなかよしであそんだのは先週のことです。

みんなのこどもたちがまだ小さいこともあって

この数年は気軽に会えずにいたけれど、

それぞれ元気でいてくれてよかったです。


家のこと、生い立ち、お互いの性質、

それぞれのルーツを

言わずとも共有している人たちと過ごす時間は、

家族とはまたべつのあたたかさがあります。

変わらないなと思いながら わははーと笑って

3年は誤差みたいなものだなあとうれしくなりました。


なにげない子どもらの表情が

小さいときのあの子に似ている。


子どもの成長だけが

過ぎた時間を証明するゆいいつの手がかりように思えて、

たしかにそれぞれが

この3年をあますことなく過ごしたのだなあと

あらためて思いなおしました。


それでも日々はつづいていく。

そんなふうに

大きく頷く三年間でした。

そしてこれからも。


取り敢えずまた来るあしたのために、

湯たんぽを沸かして布団にもぐるのです。






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