おぼえがき 



桜花月の花


自宅での十日間の瞑想を終えて日常に戻っています
お休みをありがとうございました💐

住み慣れた家の
壁一枚はさんだところにあるふつうの暮らし
生活の音
思っていたよりも日常との段差がなだらかで
とてもリラックスして坐ることができました

観察している皮膚の上の感覚は
そのまま自然現象として
いつもわたしの思惑の及ばないところにあります

わかるだけではわかりきらないどうしようもなさを 
どうにかやりすごすために自然をゆがめて
感情を休めながら生きてきたけれど
それがすこしでもなだらかに、
調和のとれたものになったらいいなぁと思っています

人間は感情という大波に動かされて
不都合を押したり引いたりしながら進化してきた反面
今、いろいろなことがあたまうちになって
みんなの悲しい気持ちで世界がじめじめしている
このじめじめをぎゅっと握ってお寿司になったらいいのに





十一日目の早朝、瞑想を終えて
午後に予約していたばあちゃんとのオンライン面会に出かけました
係りの方にパソコンをつないでもらって待っているとばあちゃんが来て
だーらぁ?といいました
ゆかりだよと言って
パソコンに顔をよせるとゆかりらかと言いました
パソコンのなかでばあちゃんも元気そう
耳もとおく、パソコンを介しているということもあり
あまり会話らしい会話にはならないけれど
二言目にはからだ気いつけれよと何度も言っていました

自然は無駄がない
孤独も、よろこびも、忘れていくことも、
風が吹き、花が咲くことと同じ線のうえにあり
わたしの感情の入る隙などないほど
ばあちゃんはばあちゃんの完璧な自然を生きて、
まっとうしようとしている
それだけでいいんだなと思いました

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