四隅2.5センチの世界。






暮らしやすさを追求しながら

志都さんが丁寧に、時間をかけて改装したお家は本当に美しかった。

初めて台所に入る私でも 不思議に馴染む使いやすさがありました。


キッチンの作業台は、元々あったものを四隅2.5センチ整えて、

その2.5センチが動線を変え

さらに心地よい流れと連続性を生むのでした。


「家は内臓みたい」と志都さん。


自己観察と、感覚への気づき、

暮らしのなかの2.5センチに気づくことは容易ではないけれど、

私たちが日々根気よく身体を探り

数ミリ、数センチ、感覚のレベルで

内側の流れを観ようとすることと似ていますね。


ものごとは時々、ものすごく時間がかかるけど

時間をかけてたどり着いた答えは信用できる。





皆んなを見送ってからも

ふたりで 色んな話をしてすごしました。

薪をくべながら、背中の上にミー助と

となりには優しく笑う志都さん。

朝は一緒にヨガをして、朝ごはんを食べてから

新潟へ帰ってきました。




社会に属しているから、時間には締め切りがあって守る責任があります。

締め切りなんてなければいいのにと時々思うけど、

締め切りが必要なのは 人生に締め切りがあるからです。


締め切りがあるからものごとは尊くて、より輝くと

志都さんに教えてもらいました。

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