2日目。


























未来へ



谷川俊太郎





道端のこのスミレが今日咲くまでに

どれだけの時が必要だったことだろう

この形この香りは計り知れぬ過去から来た


遠く地平へと続くこの道ができるまでに

どれだけのけものが人々が通ったことだろう

足元の土に無数の生と死がうもれている


照りつけるこの太陽がいつか冷え切るまでに

目に見えないどんな力が働くのだろう

私たちもまたその力によって生まれてきた


人は限りないものを知ることはできない

だが人はそれを生きることができる

限りある日々の彼方をみつめて


未だ来ないものを人は待ちながら創っていく

誰もきみに未来を贈ることはできない

何故ならきみが未来だから



















お休みありがとうございやす ₍₍ ᕕ(´ ω` )ᕗ⁾⁾

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