さーちゃんと、まるちゃん。
まるちゃん近寄ると、なんだかいつもとようすがちがって
どうやら怪我をしていたみたい。
私の手からするーっとにげて、
(そっとしといて。)
と、紀子さんのところへ行ってしまいました。
もう十二月です。今年もあとすこし。
朝が夜になるみたいに、
季節が春から冬へ変わっていくのとおんなじように
わたしたちも生から死へ向かいながら、生きています。
好きな人たちと、好きなことをして過ごす時間は限られていることを
たまにふと思いだすと、
より一瞬一瞬が尊いものだなあと
「今」へのありがたみがまします。
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